そこは日本一の里山と呼ばれている自然豊かな地域となっています。この言葉は、単なる美しさだけでなく、豊かな自然と人々の暮らしが共生する、持続可能な里山としての価値を表現しています。春は新緑が芽吹き、エドヒガン桜が里山を彩る季節です。
夏は深い緑に覆われ、農作物が青々と育つ季節です。川のせせらぎが涼しさを運び、夜には満天の星空が広がります。秋は山々が紅葉に染まり、パッチワークのような美しい景色が広がります。冬になると菊炭作りが始まります。原料となるクヌギの木を伐採するのが11月頃から始まり、12月頃から翌年の5月頃まで、炭を焼く作業が行われます。
これは、かつて黒川地区の農家が、農閑期である冬の間に炭焼きを行い、生活を支えてきたという歴史的な背景と関係しています。農業ができない時期に山の恵みを活かして収入を得る、昔ながらの里山の暮らしの知恵が、今も受け継がれているのです。
特産物である菊炭は室町時代から行われ、豊臣秀吉の時代には「茶の湯炭」として千利休からも愛されました。現在は、唯一残っている炭焼農家である今西菊炭本家の手作業と愛情によって育まれています。このような、丁寧な手作業が生み出す黒川地区の菊炭の歴史には深い感動を覚えます。
About 菊炭染(染料について) 菊炭は、整形・寸歩切りと言って茶の湯炭として使用される規格に合わせて、丁寧に切りそろえられます。この際に出る普段は使用することのない裁断片に私たちは注目しました。この裁断片をナノサイズまで粉砕し、菊炭の持つ温かみあるグレーを表現する染料を開発したのです。
菊炭のみを使用した新しい植物系天然染料の誕生です。About 菊炭染(染料の特徴・製品展開) 菊炭染料の最大の特徴は環境への配慮です。これまで使用していなかった菊炭の裁断片を利用し、菊炭100%で作られた天然染料であり、使用したあとの染液も無害です。
菊炭で染められた布地は他の炭にはない赤みの帯びたグレー色彩を放ちます。天然染料の持つ風合いと素材ごとの素材感を大切に、温かみのある色彩はメッセージ性と菊炭の存在感を誇ります。菊炭染はコットン生地を使用したアパレル小物から、インテリアまで応用可能です。
厚みのある素材は温かみのある濃色に染まり、薄地は軽やかな淡色となります。菊炭染の開発において、黒川地区の自然を感じ、菊炭を直に手で触れ、その存在や特徴を理解し、独自の加工を試作しながら絶えず黒川の風景や菊炭の素晴らしさが、現代の暮らしの中で皆様に伝わる姿を日々模索してきました。
これからも私たちの暮らしと菊炭がもたらす恵みは続いていきます。あらかじめご了承ください。
【ふるさと納税】川西市黒川産菊炭で染色したトートバッグ KWNDG001