先人たちの知恵をふんだんに取り入れた制作手法です。額装用のマットを「扇面」(扇の形)に仕立て、和の雰囲気を楽しんでいただける額装に仕上げています。3.モチーフとなる花押 a. 織田信長 信長が生きた時代は、まさに戦乱の世――戦国時代でした。
信長が発した書状が真筆かどうかを見極めるうえで、花押は重要な鑑定の手がかりとなっていました。信長は生涯で十回前後も花押を変更したとされており、偽文書が横行していた当時、「本物の証明」として花押が極めて重要な役割を果たしていたことがうかがえます。
信長の花押にはさまざまな解釈がありますが、最も有名なのは、伝説上の霊獣・麒麟の「麟(りん)」をモチーフにしたという説です。麒麟は、正しい政治が行われる世にしか現れないと信じられており、信長の花押には平和な社会の実現という理想、そして「天下統一」への強い願いが込められていたと考えられています。
このように、信長の花押は単なる署名を超え、その人物の人格やアイデンティティを象徴するものとして位置づけられます。その真意は信長自身のみが知るところですが、私たちが歴史や人物像をもとに花押の意味を読み解く過程こそ、花押文化の奥深さと大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
b. 豊臣秀吉 秀吉の花押は、「悉(しつ)」という文字をモチーフとして創作されたものです。「悉」には「悉国平定(しっこくへいてい)」、すなわち「すべての国を平和にする=天下統一」という意味が込められており、秀吉の志=野望を象徴しています。
この「悉」という字は、「秀」と「吉」の二文字を「反切(はんせつ)」という漢字音を組み合わせる手法によって導き出されたもので、文字そのものに深い意味が込められています。さらに注目すべきは、秀吉がこの花押を「木下藤吉郎」と名乗っていた若い時分から使用していたことです。
つまり彼は、若き日から「悉国平定=天下統一」の志を抱き続けており、その志こそが後の天下人・豊臣秀吉を形づくる源泉であったといえるでしょう。c. 徳川家康 家康の花押は、シンプルでありながら堂々とした風格を備えており、まさに「天下人」にふさわしい花押といえます。
この花押には「明朝体」と呼ばれる構成手法が用いられ、天地に二本の横線――上に短い「天」、下に長い「地」を配し、その間にモチーフとなる文字をデザインします。家康の花押は「徳」の字を基にしているとされ、「徳川判」とも称されます。
これは家康以降、多くの武家に大きな影響を与え、徳川幕府の歴代将軍たちはもちろん、一般の武士たちにとっても基本型となりました。また、天皇や高僧など、武家以外の階層においてもこの「徳川判」を模した花押が確認されています。この影響は現代にも及び、多くの大臣や公職者が「徳川判」に準じた花押を用いていることからも、家康の花押が日本文化に与えた歴史的な影響の大きさがうかがえます。
4.自己紹介 日本の伝統文化を現代に伝える花押作家・書道家、有川翠雲(ありかわ すいうん)です。大阪府箕面市を拠点に、花押と書道を通じて日本文化の魅力を発信しています。私は35年以上にわたり書道の修行を重ね、書道教室の運営を通じて多くの生徒に日本文化の心と技を伝えてきました。
さらなる文化継承の可能性を探る中で、千年の歴史を持つ「花押」と出会い、その奥深さ・美しさ・ストーリー性に心を奪われました。花押の魅力を日本はもとより世界中の方々に知っていただき、日本の伝統文化が持つ奥深い価値を多くの方と分かち合い、花押を次世代へとつなぐことを自身の使命として活動しております。
2.手書きによる一点制作について すべての作品は、一点一点手書きで丁寧に仕上げております。そのため、同じモチーフであっても微細な違いが生まれ、全く同じ作品は存在いたしません。手仕事ならではの個性としてご理解ください。3.納期について ご注文を受けてから制作を開始いたしますので、納品までに約1か月程度のお時間をいただきます。
お急ぎの場合は事前にご相談ください。4.オンライン注文に関するご注意 - 商品の色味や質感は、画面上と実物で若干異なる場合がございます。- ご不明な点がある場合は、必ずご注文前にお問い合わせください。- 作品の性質上、返品・交換はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
提供元 株式会社シティライフ 広島県広島市西区小河内町2-23-8 地産理由 本返礼品は、市内で製造・加工等を行い、相応の付加価値が生じている為。